| 2月10日(土) 東尾修の「ひとりごと」 |
昨日はタツ(巨人・原監督)、今日は王さん(ソフトバンク監督)と食事をする機会があってね、連日野球について熱く語り合ってしまったよ。
昼間はソフトバンクに行ってきた。三連休の初日っていうこともあるんだろうけど、午前10時の段階で駐車場は満車。シートノックの時にスタンドが完全に埋まっていたのには正直驚いたよ。それだけファンの期待が大きいってことなんだろうね。その大勢のファンが歓声をあげて見ていたのが小久保・松中の二人だった。普通ならばベテラン選手、特にレギュラーの座が揺ぎないない選手に関しては、ノックも含めて軽めなメニューで終わることが多い。ところが、ベテランである小久保・松中に対して厳しいノックをして飛びつかせ、見ているファンを楽しませる、そんな粋な演出を森脇(コーチ)がしていてね。
王さんと話してるところに現れた森脇に対して思わず拍手して褒めたら、王さんも喜んでいたよ。もちろん単なる演出でやっている訳ではなく、ベテランに対しても若手同様に厳しくやることで一種の緊張感が生まれて、チームにいい刺激を与えるっていうメリットもあるんだ。チームに生え抜きの1,3塁(小久保・松中)がいて、シートノックで横っ飛びしてスタンドを沸かせるその光景はON時代のジャイアンツを思い出させられたっていうのかな。まさに昔のONそのものだったよ。
13年前だったか、チームの移動バスに生卵をぶつけられたことがあったけれど、その苦しい時代を乗り越え今まで一生懸命頑張ってここまでのチームを作り上げたのは本当に凄いことだと思うよ。卵をぶつけられた時のことにしても「それだけ(ファンが)チームに対して期待してたってことだから」と振り返っていたのを聞いて、王さんの心の広さ、野球に対する思いを改めて感じさせられたんだ。
去年病気のことがあって野球に対する思いがさらに強くなったとも言ってたよ。だらかなんだろうなぁ、今日の食事でも野球の話をしだしたら止まらなくてね(笑)。監督就任からこれまでいろいろあったけれど、悪ガキだった城島が顔を出しに来たり、小久保・松中が立派に成長しチームを引っ張って行ったり、今のチームの環境・状態は王さんの理想として来たところで、流石に他のチームは太刀打ちできないと思うよ。
“投手王国”っていう言葉も今ではソフトバンクに奪われてしまった。西武出身のオレからしたら寂しい話だけれど、それだけ年数をかけて作り上げて来た成果がここにきて出てきたってことだから評価に値すると思うよ。西武ファンの皆さんには申し訳ないけれど、今日見た感じで言うと、おそらくソフトバンクがシーズンぶっちぎりで優勝する気がしてるんだ。ただし、毎年ソフトバンクが運に見放されているプレーオフではどうなるか分からないけれどね。
今日はとにかくキャンプの環境作りの大切さを改めて感じさせられた1日だったな。ファンとの一体感はもちろんだけれど、選手が練習に専念できる環境を作ることも球団の大事な役割なんだって事を球団も再認識して欲しいね。


