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11月2日(木) 東尾修の「ひとりごと」

ようやくダイスケ(西武・松坂)が正式に大リーグ挑戦を発表したね。これであいつも肩の荷が降りてまずは一息ついているところなんじゃないかな。

1年目、皆が辛い思いして南郷で30泊のキャンプをしている時に球団の“はからい”で、メジャーを見に行った頃から心に思い描いていたみたいだけれど、当時は「あいつだけ辛いところから抜けていいなぁ…」って選手も思っただろうけど、オレ自身も強く思っていたんで、よく覚えてるよ(笑)

まぁ、そんな話はさておき、入った当初はメジャーへの憧れは持ちつつも決して現実的な話ではなく、ダイスケ本人もまずは日本のプロ野球界で結果を残さなくては、という気持ちが強かったと思うよ。1年目からの活躍を考えれば、十分過ぎる成長と働きを見せてくれたけれど、本人の中では渡米が決まった今でも、日本での結果に満足してる訳ではないと思う。ただ、結果云々以上の技術をここ数年で身につけて来た、まあこれもメジャーを視野に入れて試行錯誤を繰り返し習得していったんだとは思うけれど、自分の投球に自信を持つことができたんじゃないかな。

監督を辞めたあと、あいつかドン底から這い上がってくる姿を見てみたいとか、そこを教えて成長させたい、なんてことを思わず言ってしまったくらい順調に育ちすぎた部分はあるけれど、年齢のこと、野球のこと、家族のこと、どれをとっても渡米するには最高のタイミングだと思し、球団ともめることもなく、ファンも温かく送り出してくれる…そういう環境面でもあいつは本当に恵まれてるよ。

どこのチームに行くかまだ分からないけれど、どこに行ってもエースになれるのは間違いない。それはオレが保証するよ。ただ、30歳、35歳を過ぎた時に今同様に力を存分に発揮するためにも、今からその準備を怠らずにいて欲しいんだ。今がいいから、それでいい。そうやって現状に満足してしまうのではなく、 35歳になっても150キロ出せる準備を今からする気持ちをもって日々過ごしてもらいたいんだ。一ファンとして、まだまだ成長する要素がたくさんあり、強打者と対戦することで、さらにレベルアップしたダイスケをいつまでも見たいという思いがあるからね。

とりあえず、キャンプから向こうの空気やボールに馴染むことからはじまるだろうね。自分のよさを最大に引き出す術も、欠点をカバーする術も、キャンプからオープン戦にかけていろいろ試して得ていくんじゃないかな。その中でひとつ彼に求めたいのは、入団当初はスピードを抑えることを強く言ったけれど、これからはスピードを求めて欲しいっていうこと。それが彼の大きな武器になるだろうからね。

カズオ(元西武・松井稼頭央)が渡米し、ダイスケも渡米。これでオレもメジャーを見る機会がますます増えるよ。ダイスケ! 理由をつけてはちょくちょく見に行くから、毛嫌いせずにWELCOMEな姿勢で迎えてくれよ!

そうそう、ダイスケが入団した際、オレの200勝のボールの代わりに、あいつの200勝のボールをくれって話をしたけれど、あいつ覚えてるのかなあ。まあ、無理に催促する気持ちはないからいいんだけど、自分が200勝のボールを渡した時に、まさか返ってくるボールがメジャーのボールになるとは思わなかったよ(笑)


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