Higashio.com
Higashiocom
HIGASHIO PRESS
3月25日(土)の試合を振り返って...
西武 対 オリックス (インボイスドーム)

TEAM 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 R
オリックス 0 0 0 1 0 3 0 1 0 - - - 5
西 武 1 0 0 1 0 0 0 0 0 - - - 2
■投手リレー オリックス:川越→菊地原→加藤→大久保
西武:西口→三井→星野→石井貴→田崎
■勝ち投手 川越1勝0負0S
■セーブ 大久保0勝0負1S
■負け投手 西口0勝1負0S
■ホームラン オリックス: -
西武: -

3球場に昨年の開幕よりも約2万5000人多い10万6692人のファンが詰め掛けた。高卒ルーキーでは51年ぶり2人目の開幕先発捕手の炭谷は3打席目に中安打を放ち、88年立浪以来の開幕安打を記録。

3月25日(土) 東尾修の「ひとりごと」

06_0325ついにパ・リーグが開幕したね。WBCのいい影響がさっそく出てくれたと言っていいのか分からないけれど、久しぶりに内野も立ち見になるほどインボイスドームがお客さんで埋め尽くされていたよ。大勢の観客がいるのといないのとでは選手は勿論だけれど、スタンドにいるお客さん自身も野球の感じ方が違うんだろうなってあらためて思ったね。今日の観客は単にキヨ(オリックス・清原選手)やノリ(オリックス・中村選手)を見に来たっていうことではなく、野球を生で見たい!と強く思って足を運んできてくれた気がするんだ。そういった意味でもWBCは野球界、特にパ・リーグにとっては価値ある大会だったのは間違いない。今回WBCで活躍した選手はパ・リーグの選手が多く、普段ならあまり知られることのないパの選手の活躍のお陰で、「パ・リーグにはこういう選手もいるんだ」って多くの人が関心をもってくれたと思う。最初のうちはWBCに出場していていた選手目当てになってしまうかも知れないけれど、そこから若い選手、特に西武には育ち盛りの頼もしい選手、中村や栗山、炭谷がいる訳だし、もっともっと興味を持ってもらえるようになれば、これ以上嬉しいことはないよね。

前評判が高いルーキーの炭谷だけど、とても魅力的な選手だね。普通高卒のキャッチャーなんて、プロの投球を芯でそうそう受けられるもんじゃないんだ。高校生と違って、変化球のキレもスピードもプロのレベルは数段上。受けれたとしても打者3人が限界じゃないかな。それをキャンプから開幕までの2ヶ月弱を通して、20人前後のピッチャーの球を受けてきたことで反応よく、そこそこ芯で捕れるようになっているからね。まだキャッチングは完璧っていう訳ではないから、少しグローブの中でボールが遊んで握り損ねてランナーを刺せなかったりはするけれど、そこがきっちりできれば肩だったいいし今後が楽しみだよ。体格的にもがっちりしていて壊れそうな感じがしないしね(笑)。今はまだスコアラーから聞いた各打者への攻め方をそのままやるしかできない状態だけれど、これから各ピッチャーの球を受けていくなかで、それぞれのいい時、悪い時を把握して、自分の感性で組み立てられるようにならなくてはね。ミーティングで言った通りの攻めができるコントロールを持ってるのはオツ(西口)とダイスケ(松坂)くらいだろう。だからこそ、教科書通りの組み立てや教わったとおりの攻めだけでは限界が必ずくる。2ヶ月でこれまで対応できるようになった吸収力があるのだから、多くを経験して身に付けていってほしいね。普通ならコーチに3年叩かれて、ピッチャーに3年叩かれて、野手に3年叩かれてキャッチャーは成長するところだけれど、彼ならもっと早いペースで成長してくれるだろうし、このまま順調に行けばオールスター出場もありうると思うよ。

そんな彼の成長のためにひとつ提案。「炭谷はいいリードをする」、このイメージを強くつける様に周りが努力してもらいたい。というのも、キャッチャーはリードに関してイメージをつけられやすく、そのイメージがネックとなることが多々ある。だからこそ、首脳陣にはマスコミを上手く使ってでも彼がいいリードをするキャッチャーだというイメージを植えつけて欲しいんだ。捕手としてだけでなく、打者としても高卒ながらプロのスピードについていき結果を残すだけの力を持っているのだし、一気に成長できる環境を整えてあげてもらいたいね。キャッチャー出身の監督で、チームが正捕手の育成を必要としている状況からいっても、我慢し続けて使っていって欲しい、とわざわざオレが言わなくても、おそらくツトム(伊東監督)も自分の分野でいい選手がきて楽しみが増えたと感じているだろうから力を入れるのは間違いないと思うけれどね。オレだって、オツやダイスケが入ってきた時は"いいオモチャが来た!"って思わず大喜びしたくらいだからね(笑)

WBCに参加した選手は燃え尽き症候群に陥りやすいのでは?なんて聞かれるんだけど、WBCというよりもロッテがアジアチャンピオンの余韻というかその影響で今年は勢いが落ちる気がしてるんだ。オレ自身の今年のペナント予想はソフトバンク、オリックス、西武、ロッテ、日本ハム、楽天の順。例年1位に西武を挙げているけれど、やはりソフトバンクのバランスのよさは圧倒的だからね。では何故2位ではないのかって? 今日の試合で久しぶりにキヨが他の人のヒットを自分のことのように喜んでる姿を見たんだよ。ノリもキヨも去年までは球場に来るのが嫌だと感じることが多く、表情も暗くなりがちだったのが、今年に限っては球場に行くのが楽しみで楽しみで仕方がない、野球が楽しい、っていう表情を常に見せている。そんな彼らがチームにいい風を吹き込むだろう、いやむしろ吹き込んで欲しいっていう期待を込めてとこかな。


BACK NUMBER 2006
BACK NUMBER
このページのTOPへ