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2月3日(金) 東尾修の「ひとりごと」

キャンプイン前日から慌しく動きまわって、ようやく今日落ち着くことができた。例年、2月の上旬はどこに行っても、まだウォーミングアップ段階で選手の本当の力を見られる訳ではないからとあまり取材に行くことはなかったんだけれど、今年はキャンプイン初日に楽天の野村さんのインタビューを撮ることになって、1月31日に久米島に入ったんだ。初日、2日目と楽天のキャンプを見に行ったけれど、WBCの影響もあって、かなり早めの調整がされていて見ごたえがあった。もっとも、コーチ陣やスタッフに知り合いが多いってこともあって居心地がよかったっていうのが一番大きいのかもな(笑)

野村さんのインタビューの内容についてはOA前だから詳しくは語れないけれど、昔話も含めて、予告先発の話や、野村さんならではの大胆なサインがシーズン中にどれだけ出るかという話、古田プレーイングマネージャーの話等々、当初の予定をはるかにオーバーするほど話は尽きなくてね。現役を辞めた後、今の年齢(1935年生まれ)までずっと現場で指揮を取り続けているパワーも凄いし、だからこそ孫の年齢にあたる選手の指導にあたってもジェネレーションギャップがないのでは?って話もしたんだけど、とはいっても足元や目なんか見てると年齢を感じずにはいられなかったかなあ(苦笑)。仰木さんのこともあるし、とにかく健康に気をつけて頑張ってもらいたいっていうのが一番かな。

そんな野村さんだけど、今まではある程度、チームの中にエースがいて、4番がいて、といった大まかなものがあったうえで上手く選手をいかせばよかった。ところが、今回はまったくゼロからのスタートでまずは選手の適材適所を探していくところからはじめて行かなくてはならない。特にエースと4番、さらにキャッチャーを確立させるには時間がかかるから大変だろうね。もちろん、エースっていうのは岩隈以外のエースって意味だけど、今回野村さんの要望もあって、将来エースになるであろう一場を見させてもらったんだ。

実は彼をこれだけじっくり見るのは初めてでね。印象としては、手が硬すぎることでボールを離す位置が安定していないなって思った。ピッチングが安定せずストライクを取れないという状況をフォローできるベテランのキャッチャーでもいればいいんだけど、いないからね。いい素質をもっているだけに上手く育てられればいいのだけれど、とりあえずは考え方を変えていくことが先決だろうね。手の硬さをなくすためのシャッフルと頭の中身のシャッフルが必要!って感じかな。

選手の育成以外にもう一つ野村さんには大きな課題がある。それは選手の育成にあたるコーチ陣に自分の策略・戦略を浸透させるということ。外国人選手が昨年よりレベルアップした事は間違いないけれど、それ以外の力の低さはやはり否めない。となると、全体のレベルアップを図るためには自分の意図することを理解し動いてくれるコーチ陣が必要不可欠になってくる。去年の12月にコーチ陣を集めてミーティングをしたらしいけれど、実戦の場にならないと100%理解するのは難しいだろうからね。何かと課題は大きいけれど、“野村さんなら何かやってくれる”っていう球団の期待もあるだけに、あっと驚かせるニュー楽天の姿を今年1年見せてもらいたいね。

楽天の取材が終わって、沖縄に飛んで1泊、で今日沖縄から宮崎に入って、これから1週間弱宮崎に滞在する予定だ。取材の関係でいつどのチームを見に行くかは決まりきってはいないんだけれど、7日あたりに西武に行ければと思ってるんで、もし見かけたら声かけて欲しいね。


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