| 4月8日(金)の試合を振り返って... ソフトバンク 対 西武 (ヤフードーム) |
| TEAM | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | R |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 西 武 | 0 | 3 | 3 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | - | - | - | 8 |
| ソフトバンク | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | - | - | - | 2 |
| ■投手リレー | 西武:松坂→星野→大沼 ソフトバンク:和田→竹岡→倉野 |
| ■勝ち投手 | 松坂 1勝1負0S |
| ■セーブ | - |
| ■負け投手 | 和田1勝2負0S |
| ■ホームラン | 西武:カブレラ5号 ソフトバンク:ズレータ2号 |
西武が投打に圧倒。松坂は7回1失点(自責点0)で、今季初勝利。
| 4月8日(金) 東尾修の「ひとりごと」 |
今シーズン初の対戦。今年1年の展望を占う大事な一戦を両チームがエースを投入して臨むとあって、どういう戦いを見せてくれるか試合前から楽しみにしていたんだ。西武はソフトバンクに勝ち越すことを毎年課題にしていて、一方のソフトバンクは、昨年プレーオフで負けた雪辱をはらす気持ちがまず第一にあったと思う。昨シーズンに苦い終わり方をし、さらに今年ロッテとの相性が相変わらず悪いとあっては、何としてでもいいスタートを切って、西武戦にいいイメージを持てるようにしたいところだっただろう。逆に西武はいい形でシーズンを終えた分、はじまる前から余裕をもって試合に入れたんだろうね。
そういう立場の違いが両先発投手にも出たんじゃないかな。ダイスケ(松坂)にとってヤフーのマウンドは相性のいいマウンドだし、勝率もかなり高い。7、8分の程度で投げる術を身につけた今年、そんな相性のよさから気持ちにゆとりを持って、上から見下ろして投げれる状況にあったら、向かうところ敵なし!になってもおかしくはない。これまでエース対決を再三しかけてきたソフトバンクだけど、今回を機に和田(ソフトバンク)は違うカード、確実に勝てるカードにまわすようになるんじゃないかな。
今日の和田は気持ちにゆとりがなかったのか、少々力みすぎていたみたいだね。本来ならば右のカベがしっかりし、左手の出所が見えないことで、相手のバッターは苦戦を強いられるところだけど、カウント2−3からのアウトコースのストレート、左ピッチャーの生命線ともいうべきところで、右のグローブと左の指先が離れてしまい、離れたことで体が開き、ボールがすっぽ抜けて、四球を招いた。結果的にこれが点をとられるきっかけになった訳だけど、このパターンはまさに昨年までのダイスケが陥っていた状況なんだ。
逆に、今日のダイスケは左ヒジ、腰、足…左サイドのカベがきっちりしていたことでボールが安定し、すっぽ抜けることがなかった。コースに乱れがでない、つまりは四球を出さなくなる。これがダイスケにとっては何よりも大きい。単に四球を出さないというだけでなく、逆球による審判の誤審を招く恐れがなくなるという意味でも大きなことなんだ。あれだけの速い球をみるのだから、審判はどうしてもキャッチャーが構える場所を見てしまう。となると、たとえストライクであっても、そこを外すと意識的にボールと判定されてしまうのだ。こればかりは仕方ない話なだけに、いかにその事態を引き起こさないようにするか、つまりコースに乱れがでないようにするか、が重要になってくる訳だ。これまで150試合ちょっと投げてきて、確か無四球の試合は2試合だけだったと思う。今日は途中で交代してしまったが、7回無四球という結果は、まさにそういった意味も含めてピッチングに安定感があった証拠だと思う。
とりあえずダイスケに関しては、相手の力を見て146〜147km、または150kmと投げ分けることを意識的ではなく本能的にできるようになってきたことで、登板後に疲れが残らなくなってる筈だ。もしかしたら、これがチームにとって一番の安心材料かも知れない。今日の試合にしたって「あれ、今日投げたっけ?」って体は感じているだろうし、「明日投げろ」って言われれば投げれるくらい疲労感は残っていないと思うからね。1年を通して活躍してもらいたいエースだからこそ、こういった1年を投げ抜くスタミナを感じ取れる活躍は1勝以上の価値を感じてるはずだよ。
一方、打線の方は、これまで早い回に点をとれることがなかったのに、プレーオフを勝ち抜いた経験が野手陣にもプラスになったのか、下位がチャンスを作り、8・9・1番が点を取る、効率のいい点の挙げ方をしていたね。これで、要のクリーンアップ・カブレラがどうでもいいHR(笑)を打つんだから、打線が爆発するのも当然だ! 相手の守備に無駄な送球もあったし、そうそう、細川の打撃が桜満開!っていうのも大きかったね(笑)
最後に余談をひとつ。先週、プライベートで見に行った仙台の試合で、ダイスケが打たれて負けたけれど、あれはフルキャストのマウンド、特にピッチャーが踏み出す左足の場所がやわらかくなっていたことが一番の原因だった。決して状態が悪いとかそういうことではないので心配する必要はないよ。いろいろな技術を身につけてきたダイスケだけれど、まだそういった面での微調整ができるところまで達してないからね。とはいえ、今からすべてできるようだったら逆に怖いくらいだから、そういった面は今後たくさんの経験を経て覚えていってもらえればと思うよ。


