| 3月18日(木)の試合を振り返って... 西武 対 巨人 (西武ドーム) |
| TEAM | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | R |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 巨 人 | 4 | 0 | 3 | 1 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | - | - | - | 9 |
| 西 武 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | - | - | - | 3 |
| ■投手リレー | 木佐貫→柏田→林 帆足→許銘傑→長田→豊田 |
| ■勝ち投手 | 木佐貫2勝0負0S |
| ■セーブ | - |
| ■負け投手 | 帆足0勝1負0S |
| ■ホームラン | 清原1,2号 |
細川の2ランなどで同点に追いつくもの、9回に代打島田に大沼がサヨナラ打を浴び連敗。
| 3月18日(木) 東尾修の「ひとりごと」 |
開幕まで残すところ僅かながら、今日の試合は西武にとってまったくいい材料を見つけることができない展開だった。開幕から順に投げる投手を日々登板させるものの、不安が募る一方で、公式戦に入って安心して送り出せるピッチャーが次から次へと消えていく事態に陥ってるのだから、ツトム(伊東監督)も頭を抱えるところだろう。
ジャイアンツほどの打線はパ・リーグにないとしても、勢いにのれば同じレベルの力を発揮するチームがあるだけに、今日みたいにバッターが自分のタイミングでフルスイングできる状況を作っている様では負けて当然。そういう意味では、今日のバッテリー、帆足と野田は嗅覚に欠けていたよ。どの打者がどの球種をどのタイミングでフルスイングしてくるか、それを見抜けるようにならないとね。ダイスケ(松坂)と違って、調子が悪くてもストレートで抑え込める力があるピッチャーではないのだから、自分の調子も考えつつ、緩いカーブを使うなりなんなりして相手のペースを崩していかないと。
裏に出てきた時にダイスケ(荒木コーチ)もそういった指示をしていたみたいだけど、返事ばかりで実行に移せないようじゃダメなのだから、その嗅覚を身につけるよう日々努力してもらいたい。そのためには失敗して、頭を叩かれて、覚えていくしかないだろう。これは帆足に限ったことじゃなく、若手投手陣全員に言えること。今年のチーム状態を考えると、若い投手陣同士が協力しあってつないでいかないといけない訳だからね。ジャイアンツと違って、西武はトヨ(豊田)という不動の抑えがいる訳だから、そこまでつなげれば勝利は間違いないのだし、若手投手にはもう少し脳みそのシワの数を増やしてもらいたいところだよ(笑)
打線に関してはカズオ(メッツ・松井)とカブレラの穴をどうやって埋めるかって話になる訳だけど、あの2人の穴を100%埋めることは今の状況では難しい。昔、チームの4番であるキヨ(巨人・清原)が去った時、カズオを筆頭にタイセイ(高木大)、大友、小関といった若い選手がチャンスを掴み、大きく成長してチームを優勝に導いてくれた。その時と同様、柴田、後藤武、大島といった選手にとってはチャンスなのだから、そのチャンスをしっかり掴みとってもらいたい。
「1番打者は誰がいいか?」と言った質問が寄せられるけれど、これは非常に繊細な話でね。今の時点で言えるのは4番にベン(和田)、5番フェルナンデスにして、ベンの調子が落ちてきたら、ベンとフェルナンデスを入れ替える、ということぐらいだ。それ以外は固定するのは難しい状況だよ。確かに相手の投手に関係なく打順を固定できたにこしたことはない。しかし、それができないのには理由がある。監督時代によく「相手投手の右・左で打順を変えるのはおかしいのでは?」とファンの皆さんから批判をうけたが、たとえば…成長過程にある選手が日々結果を残していたとしよう。相手投手が相性の悪い投手だと知りながら“調子がいいから”という理由で使うとどうなるか? せっかく良かった状態を崩させてしまったあげく、その次の試合、さらにはその次の試合と相性のいい投手と対戦しても結果を残せなくなってしまうのだ。小関はその壁を乗り越え、相性を抜きに結果を残すし、調子を崩されても引きずることはない。
しかし、そのレベルに達していない選手はそうではない。監督・コーチの立場で言えば、当日の1試合だけのことではなく、その次、さらにはその次の試合のことを考えて起用していかなくてはならない。柴田、後藤武、大島はちょうど今成長過程にある。伸びる時には一気に伸びないと力として身につかない。今年一年で大きく成長するためにも状況に応じて打順をかえることも大事だと思うよ。中島だって、クリーン アップの後ろに固定されてばかりいては、クリーンアップとの勝負を避け、中島との勝負を選ばれる度に厳しく攻められ壁にぶちあたり苦しんでしまう気がするしね。気楽に打席に入れる様に時には1番に、また3番に入ることもいいんじゃないかな。
ファンの皆には申し訳ない話なんだけど、優勝チームの予想を聞かれて初めてダイエーの名前を挙げてしまったよ。今までは出身チームということもあって、多少投手力が落ちてきていても“西武”といい続けてきたけれど、さすがに今年は目をつぶってもそういえる状況ではなくなってきた。同じ“調子の悪い投手陣”でも、ダイエーと西武ではもともと個々の選手の能力に差があるからね。あさって(20日)ダイエー戦を解説するので、今日の西武としっかり比較して見た上で、あらためて優勝予想させてもらうつもりだよ。
画像:寒さに堪えきれず、松坂大輔投手のモノを拝借!


