| 2月16日(月) 東尾修の「ひとりごと」 |
仲のいい浩二さん(広島・山本監督)がいる広島キャンプは、いつ行っても楽しい!昨日、転んで手をケガしたらしく、包帯を巻いてたんで心配したけど、話を聞いたら「ここまで包帯でグルグルにしてるのは、明日予定通りゴルフをするためなんだ」って笑いながら言ってたんで安心したよ。本当は前日、テレビ朝日用に浩二さんのインタビューを撮る予定だったんだけど、そのケガで球団からNGって言われてね。普通ならばそれで終わっちゃう話なんだけど、昔浩二さんが解説者で、オレが監督だった頃、キャンプに来た浩二さんが「早い段階で松坂のピッチング見たいな」ってリクエストして来たんだよ。それを聞き入れたことが“借り”になっているって浩二さんが思ったらしく、今回のインタビューも無理を聞き入れてくれてたんだ。しかも、通常マスコミが入れない選手の食事会場に、オレとテレビ朝日のスタッフを招き入れてくれて撮らせてくれてね。オレはそんなこと忘れてたんだけど、こういうやりとりがあると、あらためて、仲間っていいな、って思って嬉しかったよ。 選手の食事会場で、ベテランの佐々岡や西山とじっくり話をする機会があったんだけど、2人をはじめとするベテラン選手と浩二さんの間に絶大なる信頼関係が成り立っているのが伝わってきた。自分のことよりも、チームのために、ってベテラン選手が一つになってくれるっていうのは監督にとって理想的な形。それが広島ではできている。オレ自身もそうだったけど、投手出身の監督は投手の気持ちを掴むことはできても野手の気持ちを掴むことにはてこずるものなんだ。ところが、浩二さんは両方の気持ちをうまく掴んでいるんだよ。こういったこともあって、確実に昨年よりもチーム力が上がっていて、今年はかなり期待がもてるだろう。
勿論、こういった環境だけでなく、選手の力も上がっている。特に、浩二さんも期待しているという大竹は、21歳とは思えないほど完成度が高く、将来エースとして活躍して行けるだけの力がある。低めのシュートも投げれるし、恐がらずにインサイドも積極的に攻めれる。過去の失敗から学び、身につけるだけの頭脳も持ち合わせてるしね。間違いなくチームの中心となっていく投手なので、期待してみてて欲しいね。巨人の強力打線とは違って、生え抜きの選手が一生懸命チームのために一つとなって頑張ってるだけに、広島には是非とも勝ってもらいたいよ。
昨日は南郷や日南に近い場所に泊まったんだけど、久々にバス・トイレのない旅館で、自分でふとんまで敷いちゃったよ。さすがに1泊が限界で、今日、北郷に移ってね。明日浩二さんの(ゴルフの)スタートを見送ってから西武キャンプに行ってくるよ。そうだ!一つだけ西武キャンプのことで気になったことがあるんで、今日のうちに書いておくとするかな。 昨日、西武キャンプでダイスケのピッチングを見ていて“状態が悪いな”って感じたんだ。ダイスケ自身も自分のフォームがバラバラになっているのが分かっていて、しっくりこずに苛立ちを隠せないピッチングになっていてね。ところが、今朝のスポーツ紙にはピッチングコーチの荒木がダイスケを絶賛しているコメントが載っていた。あれがコーチとしての対マスコミ用のコメントなのか、それとも本心なのかはわからない。しかし、本心だとしたら大変なことだよ。長い時間かけてダイスケがピッチングしていたのは、集中してたからじゃない。しっくりこないが故に、リズムよく投げれないから間延びしたんだ。よく言えば確かに一球一球集中して投げていた、って言えるかも知れない。でも昨日に限ってはそうじゃないからね。
ただ、だからといって今年のダイスケがダメなんて断言するのには早すぎるよ。こういったことの積み重ねが力になるのだし、何とかしようとダイスケ自身色々考え一生懸命やること自体がいい経験でもあるんだ。むしろ、こういったことがまったくないようでは、選手としてあまり成長しないだろうしね。まあ、明日もう一度見てきて、詳しい話はあらためて書かせてもらうよ。


