| 8月13日(水)の試合を振り返って... 西武 対 近鉄 (西武ドーム) |
| TEAM | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | R |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 近 鉄 | 0 | 2 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | - | - | - | 4 |
| 西 武 | 2 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | 1 | 0 | X | - | - | - | 8 |
| ■投手リレー | 門倉→小池→有銘→藤崎 後藤光→森→豊田 |
| ■勝ち投手 | 後藤光 7勝7負0S |
| ■セーブ | - |
| ■負け投手 | 門倉 5勝2負0S |
| ■ホームラン | 星野11号(後藤光),北川12号(後藤光),ローズ38号(後藤光) 中島3号ソロ(門倉),カブレラ37号ソロ(有銘) |
3本の本塁打で逆転を許した西武は5回、中島のソロHRで1点差に詰め寄ると、この日一軍復帰の小関が2点適時三塁打で逆転、今回、打者一巡の猛攻で一挙5点を取った。8回にはカブレラがダメ押しとなる37号ソロを放ち、勝利。西武は2位に浮上。
| 8月13日(水) 東尾修の「ひとりごと」 |
“勘違い”、それが今日のキーワードかな。立ち上がりの2球を見ただけで、いつもの後藤(光)と違うのが分かった。力みなのか、それとも単にボールにキレがあったのか、ストレートが速すぎてね。それを本人が「今日は調子がいい」と勘違いする事を恐れていたのだが、打者が一巡した後に落とし穴が待ち構えているんじゃないか、過信しすぎると痛い目にあうぞ、と放送中に言った矢先に星野にホームランを打たれた。えてしてスピードのない投手の方がスピードに対する欲望は強いものでね。下手にスピードが出てしまうと、本来の注意深く、細心の注意を払うピッチングができなくなってしまうんだ。ただ、後藤の性格から考えると、通常よりスピードが速くても勘違いしたりせず、冷静に自分のピッチングができるタイプなんだが、それが出来なかったのにはもう1つ訳がある。それは空気、優勝争いも終盤にさしかかったこの時期独特のスタンドの空気、だ。どんなに冷静な人間でも、あの独特の雰囲気には知らず知らずのうちに気持ちが高ぶってしまうものでね。4回、北川にカウント2−1からインサイド高めのストレートを打たれ、さらにローズにも初球高めのストレートをスタンドへ持っていかれたが、普通ならば、あの場面でストレートを見せ球にすることは考えられないが、そこは“勘違い”が招いた結果だろう。
この2発で後藤も我に返って、その後はチェンジアップで内野へのあたりに打ちとる本来のピッチングができるようになった。今回に関しては、打線が大量点を挙げてくれたからいいものの、この先々の試合でのこういうミスは致命傷なんて言葉じゃすまなくなる事を肝に銘じて欲しいよ。まあ、本当のところは「今日の後藤は飛ばしすぎだ」と早い時点で周りが気付いて本人に注意してやるべきだと思うけどね。もう1つ気になったのはシンジ(森)のピッチングだ。経験とコツで何とか抑えてはいるけれど、今の状態はあまりにも不安が大きすぎるよ。100試合をこえて、ゲーム差が6.5のこの時期、トヨ(豊田)とシンジの二人に関しては1つのミスさえ許されない。なんと言っても二人が投げる試合は確実に勝たなくてはならない、が優勝への必須条件だからね。
打撃では、“帰ってきた男”と言われてた小関が結果を出せて本当に嬉しい限りだよ。カズオ(松井)からベン(和田)に上手く流れをつくった今日の働きは素晴らしかった。初球から思い切って振っていったとこを見てみても、バントミスを犯しファームに落ちたのが、いい気分転換になったんだろうな。カブレラのホームランは…とにかく良かったの一言だな。というのも、ローズがホームランを打ったのを見て、明らかに「オレも打つんだ!」ってカッカしてたのが分かったからね。もし近鉄が首位だったり、首位と1ゲーム差だったら、ローズの打率は今よりも良いはず。つまり、カブレラもローズと同じ状況に陥るとチームに大きく影響してしまうというわけだ。もし最終打席にホームランを打てていなかったら、打ちたい気持ちが空回りして打撃不振に陥ってた可能性もあるだけに、本当に良かったよ。
注目株の中島だけど、天性の才能っていうのかな。素晴らしいものを持っているよ。泳がされながら、左手一本で左中間に打ってしまうんだからね。彼の何が魅力かというと、内野手で3〜6番を打てる強打者になりうるというところだよ。毎年チームを補強していく上で、二遊間とキャッチャーに強打者がいるチームは打撃面が安定していて補強しやすい傾向がある。ヤクルトなんかが、典型的な例だろうね。どうしても内野手、特にセカンド、ショートの選手は機敏に動く必要性から小柄だったり、パワーにかける選手が多い。カズオのような身体能力の高い内野手っていうのはそうそういないだけに、似たような天性の持ち主の中島の今後の成長が楽しみだよ。
ただ、今は1軍にあがったばかりで、言い方がは悪いがどさくさに紛れて結果を残しているに過ぎないことを忘れないでもらいたい。この後、マークされるようになれば想像以上に厳しく攻められ、結果を残すことは容易でなくなってくる。くれぐれも今の結果で満足してしまったり、うぬぼれたりせずに自分を磨いていってもらいたい。1つの“勘違い”で、一気に才能を開花できるところを大きく遠回りしてしまった例が過去にあるからね。そうならならいためにもくれぐれも“勘違い”はしないように!!
ダイエーも勝って、首位とのゲーム差は6.5のまま。今の時期の6.5ゲームはオールスター前の10ゲーム差に等しい。そう考えると、かなり厳しい状況に西武が立たされているのは間違いない。しかし、ダイエーも西武が苦戦していた新垣は足がパンク、寺原は1年投げきるだけの力はまだない、和田、斉藤も1軍フルシーズンは未経験なだけに、1年間の見えない疲れが9月にどう出てくるかわからない、状況にある。和田に関しては、速球派ではなく、かわしながらの投球ができるだけに(シーズン)最後まで順調に投げきる可能性は高いが、斉藤は今日の試合で大量点差ありながら完封という個人の記録のために最後まで投げきったことが後々見えない疲労として影響がでてくるのは間違いないだろう。要注意すべき人物をあげるなら杉内かな。前半戦あまり投げていないだけに、後半の大事な時期にフル活動するだろうからね。ゲーム差をどれだけ縮めて直接対決をむかえることができるか。最低でも5ゲーム差までに詰め寄っておきたいところだね。
余談だけど、夏休みの思い出になればと思って29日に西武ドームでオフミーティングを開催する事にしたよ。わずかな時間ではあるけれど、楽しいひと時を過ごせるのを楽しみにしているよ!


