| 5月12日(月)の試合を振り返って... オリックス 対 西武(ヤフーBB) |
| TEAM | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | R |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 西 武 | 1 | 3 | 0 | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | - | - | - | 8 |
| オリックス | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | - | - | - | 0 |
| ■投手リレー | 西口→潮崎→前田 小倉→徳元→嘉勢→今村→マック鈴木 |
| ■勝ち投手 | 西口 3勝2負0S |
| ■セーブ | - |
| ■負け投手 | 小倉 2勝2負0S |
| ■ホームラン | 大島3号,マクレーン9号,平尾5号ソロ,松井7号 |
西武が本塁打攻勢で圧倒し三連勝。西口は7回を2安打、無失点で3勝目。チームは単独二位に。
| 5月12日(月) 東尾修の「ひとりごと」 |
先発がオツ(西口)と聞いて「大丈夫なのか?前回と同じような状態なんじゃないだろうな」っていうのが試合前の率直な気持ちだった。ついそう思ってしまうほど、前回のピッチングは本来のオツの状態とかけ離れていたんだ。
立ち上がりの3回は、お世辞にもいいと言える状態ではなかったけれど、打線が理想的な形で点をとってくれたことで、"勝つ事"という1つの大きな責任が肩からおり、それ以降は7割、8割の状態まで持ち直した。最後のバッターも今日一番とも言える自分のイメージ通りの球で見逃しの三振をとることができ、いいイメージを残したままマウンドを降りることがも出来た。客観的に見れば「このいいイメージが次回の投球に繋がるでしょう」なんて言ってしまうところだけれど、一番いい時期のオツを知っているだけに、オレとしてはそうは簡単に言い切れない。むしろ、そんな自分の状態に自分自身で騙されるな、もっとシビアな目で見ろ、って言いたいかな。
今日の試合がもし近鉄やダイエーとの対戦だったら、たとえ打撃陣が序盤に大量得点をあげていてもオツが相手打線に捕まっていた可能性は高い。それには2つの理由がある。まず第1は、前回の登板時にも増して、左足の突っ張りがひどくなっていること。リリースする瞬間に左足が突っ張っていると、ボールはスムーズに押し出されず、逆サイドにひっかかってしまう。左足が地面とケンカすることで、腕の軌道が妨げられるという訳だ。もう1つは、状態の“波”だ。今年のオツはどんなに頑張っても、あいつの持っている能力の7、8割を出すことが最高の状態にしかならないだろう。250勝してるオレだって、長年やっていて状態のいい年、悪い年の波があった。その周期に関しては、個人差があるけれど、波がないなんて選手は絶対にいないわけで、今年はオツにとって“悪い波”の時期にあたっているように感じる。絶対にそうだとは言い切れないが、まあその可能性は高いだろうね。
2つのマイナス要素をフォローするならば、左足が突っ張ってはいるけれど、あいつのプレートの使い方とクロスして投げるフォームが悪いなら悪いなりに打者に対して嫌な印象を与えることで救われているし、波についても年間約30試合登板する中で、状態が最悪でどうしようもないというのはおそらく1,2試合程度に留まるはず。なぜなら、それが3試合、4試合と続くようなレベルの低い選手じゃないからね。次回の登板が近鉄戦だと聞いているが、果たしてどんな投球を見せてくれるのか、今から待ちきれないよ。
野手について語りだすときりがないほど、今日は打線がよく打った。気になった選手を何人かあげるなら、まず1人は柴田。初回、初球からあれだけ思い切りよくスタートを切れるのは、ここのところ結果を残せいているからなんだろう。たとえ失敗しても、まだチャンスはある、そういうゆとりがあのスタートにつながった訳だ。また通常、土のグラウンドだと足のケリがつよく、さらに回転が早くないとあれだけのスタートをきって盗塁することは出来ないのだが、そこも気持ちが乗っているんだろうな。スライディングにも勢いがあったよ。一方、フルイニング出場を目標としていたカズオ(松井)が2塁走者の場面で三振ゲッツーでアウトになり、その後疲労を理由に交代になったが、あの場面を見る限り、足にスランプはないとは言っても、相当疲れが下半身にきているのが分かる。HRこそ打ちはしたが、あれは技術的なものではなく衝突で起きたハプニングみたいなもの。万全の状態とは言い切れないだろうね。タイセイ(高木大成)は前の柴田が初球から積極的に走ったことで、余裕を持って打席に入ることができていた。状態が悪かった頃のように、とにかく打とうとしてボールに突っ込んでいくのではなく、待ち構えるような感じで打席に立てるというのは間違いなくいい兆しだよ。あと1人気になったのは大島だ。カズオとは逆に、大島のHRは技術で持っていった1発だった。タイミングをずらされながらも前でひろい、センターの左に運ぶっていうのは本当にすごい事だよ。確実に、そして順調に成長して来ていると言えるんじゃないかな。
明日の先発は、オレの現役時代の番号をつけているタカシ(石井)だ。背番号に恥じないようないいピッチングを期待しているぞ、タカシ!


