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3月21日(金)の試合を振り返って...
西武 対 巨人 (西武ドーム)

TEAM 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 R
巨 人 2 0 1 0 0 0 0 1 0 - - - 5
西 武 1 0 0 1 0 1 0 0 0 - - - 3
■投手リレー 工藤→條辺→西山→鴨志田
許銘傑→帆足→土肥
■勝ち投手 條辺 1勝0負0S
■セーブ -
■負け投手 帆足 0勝1負0S
■ホームラン 川中(許)、二岡(許)

巨人先発の工藤が5回を2失点に抑えた。不振の和田は3安打と復調の兆しを見せた。なお、西武の開幕投手が松坂に決まった。

3月21日(金) 東尾修の「ひとりごと」

3月も下旬に入ろうかというのに本当に寒いね。何らかのケガを抱えている選手にとって寒い環境で野球をするほど恐いものはないだけに、今日の試合でも各選手気を使いながらプレーしていたんじゃないかな。巨人先発のキミヤス(工藤)も足のケガをキヨ(清原)のように再発させないようにと最初の何イニングかはかばいながら、恐る恐る投げていた。ボールをリリースする際に足が突っ張ってしまうのも、そういったところにあった。原因ははっきりしているし、それ以外の部分というのはベテランの経験でいくらでも調整がきくことだから心配はまったくいらないよ。

西武の打撃陣も要のベン(和田)がようやく勢いに乗ってきたんで、チームとしても勢いにのりつつあるね。ベンは本来波の激しい選手なんだ。去年はいい波が1年を通してきていたけれど、それが毎年続くとは限らない。チームにとって4番も大事だけれども、その前後と言うのはもっと大事なんだ。5番に打てないバッターがいた場合、4番打者は敬遠してしまえば済んでしまうからね。それだけにベンの担う役割は大きい、その事をしっかり認識してチームを引っ張っていってもらいたいね。

今日の許に限らず、オツ(西口)もタカシ(石井)も、後藤も、と先発投手陣がこれだけ打たれているのには理由がある。一人、二人が打たれる分については各個人の状態の悪さが原因だが、これだけ先発陣が揃いに揃って打たれていては選手個人の問題だとはいえなくなる。では何が理由かといえば、それはキャッチャー育成と大きな関係がある。これまでツトム(伊東)という絶対的なキャッチャーがいて、若い投手陣はツトムに100%の信頼をおき、自分の意思を主張したりせず、サインにはすべて従うことが殆どだった。いざツトムではない別のキャッチャー、特に経験が浅い若手のキャッチャーと組んだ場合、投手自身による“ピッチングの組み立て”が必要となってくるが、それまでそれを必要とせずにきた選手にとってはキャッチャーに指示に従うことしかできなくなってしまっているという訳だ。

よく投手陣がお立ち台に立ち、キャッチャーの指示に従っただけです、とか、キャッチャーのおかげです、という言葉を口にするが、それは信頼ができるキャッチャーがチームにいる、といういい面を表す半面、投手自身にとってはあまりいいことではない、と思ってもらいたい。オレ自身が監督だった頃からツトムの後を継ぐキャッチャーの問題が大きく立ちはだかっていた。ダイエーがここ数年素晴らしい投手陣を補強し続けているだけに、今の状態が長く続くようであれば西武を追い越すこともありうるだろう。


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