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3月2日(日)の試合を振り返って...
西武 対 横浜(春野)

TEAM 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 R
横 浜 0 0 0 1 0 1 1 0 1 - - - 4
西 武 0 0 0 0 0 0 0 0 0 - - - 0
■投手リレー 吉見→土居→福盛→富岡→田崎
長田→石井貴→後藤光→帆足→森
■勝ち投手 吉見1勝0負0S
■セーブ -
■負け投手 石井貴 0勝1負0S
■ホームラン 村田(横)、古木(横)
3月2日(日) 東尾修の「ひとりごと」

3週間弱の長旅を終え、やっと東京に帰ってきたよ。といっても、5日にはダイ キンのプロアマ参加のために沖縄に行く予定だからゆっくりできるのは僅か2日間なんだけどね。束の間の休息を楽しむとするよ。

今年が高知で最後のキャンプとなる西武が御礼のひとつとして、前監督であるオレを今日のオープン戦の始球式に招いてくれた。背番号21のタカシ(石井)のユニフォームを着て、辻(ベイスターズコーチ)が打席に立つ、なんて粋なはからいをしてくれたものの、当の本人としてみれば中途半端でちょっと格好悪いよなあ、って思ったりしたんだけど、見てた皆はどう感じたかな? 今の西武を作りあげてくれた春野の球場、そして高知の皆さん、改めて心から感謝します。24年間ありがとうございました。

試合の方だけど、新人の長田がいいピッチングを見せてれた。14日に球場を訪れた時は、「試合で力を出すタイプだといいが…」と思っていただけに、実戦でセンスを発揮していたのは見事だった。彼の一番いい所はコントロールが良く、様々な球種でストライクが取れるということだ。タカシのように球種が少ないと、2ストライクと追い込んだあとに投げる球が限られてしまい、狙い打ちされる可能性が高くなるからね。ダイスケ(松坂)のように力で抑えるタイプではないことを理解した上で、自分の長所というものをよく把握して、更なるステップアップにつなげてもらいたい。他の球団に比べ投手陣の争いが特に厳しい西武で、新人投手がその一角に食い込んでいくことはかなりの難関だ。

しかし、あとの先発陣二人(石井・後藤)の内容が悪かったことで、その第一歩を踏み出すことができた。そこで、次の第一歩、さらには一軍定着を目指す彼に与えたい課題がふたつ。まずひとつ目はダイスケ同様、ムラのないピッチングを出来るようになること。セットポジションからのピッチングで打たれ強くなる必要がある。次回の登板で滅多打ちされてしまっては、今日のピッチングは意味を成さず、せっかく昇った階段を一歩後退することになりかねない。“安定感”こそが投手に求められているものだからね。そしてもう1点は、今はまだオープン戦に過ぎず、各打者が初対戦であることを忘れずにいてもらいたいということ。今日の試合、石井琢(横浜)を一死1,2塁、カウント2−3から真ん中のスライダーで空振りの三振を取ったことは結果的に満足いくものだった。しかし、これがシーズンに入り、対戦を重ねていくと今と同じピッチングでは通用しなくなってくる。このことを常に念頭におきながら、今に甘んじることなく常に上のレベルを目指すことが、1年通して一軍で活躍できるピッチャーへとつながって行くという事を覚えていて欲しい。

似たようなことがキャッチャーの細川にも言える。盗塁を刺す好プレーを見せても、振り逃げをされていては意味がない。何のためにボールを前に落とす練習を1ヶ月間続けていたのかという話になってしまう。キャンプの成果をこういった所で見せることが今の彼らには一番大事なんだ。

打撃陣に関してはやはり物足りなさをついつい感じてしまう。横浜の打線と比べてみても、勢いがないっていうのかな。特に9回、シンジ(森)のボールをセンターバックスクリーンへと運んだ古木を見ると、「さすが騒がれているだけあるな」と感心させられたし、若手にもかかわらず頼もしさを感じたからね。西武も逸材が多いだけに、もう一皮むけて脅威的な打線となることを期待してるんだけどな。


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