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5月29日(水)の試合を振り返って...
ダイエー 対 西武(福岡ドーム)

TEAM 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 R
西 武 0 0 0 2 0 0 0 0 0 - - - 2
ダイエー 0 1 2 0 0 0 0 0 X - - - 3
■投手リレー 松坂→青木→土肥→森
寺原→吉田→ペドラザ
■勝ち投手 寺原 3勝1負0S
■セーブ ペドラザ 1勝1負8S
■負け投手 松坂 6勝2負0S
■ホームラン 松中9号(松坂)、バルデス11号(松坂)

ダイエーは2回、松中の中越え9号ソロで先制すると、3回にもバルデスが中越え11号2ラン。寺原は6回を8奪三振で2失点。松坂は5回途中3失点で降板。

5月30日(木) 東尾修の「ひとりごと」

先発がダイスケ(松坂)と寺原と聞いて、「面白い戦いになるな」と楽しみにしていたけれど、蓋を開けてみれば“戦い”以前の問題で楽しむことができなかった。立ち上がりすぐにダイスケの様子がいつもと違うのには気づいたけれど、それも久々の登板だから敢えて慎重にいってるのだろうと思っていたが、3回になってもカーブの腕の振りは遅いし、左足は突っ張ったまんまになり、体全体を使ういつものピッチングがまったく見られず、明らかにおかしいことがわかった。普通ならば登板を回避するところなんだろうけど、ヒジの状態がかなり悪くてもあれだけの投球ができるダイスケだけに、本人も「大したことはないだろう」と心のどこかで思っていたんだろうな。ただ、そうは言っても不安をぬぐいきることはできずにいたのも事実だろう。連打を浴び、明らかにヒジの状態がよくなく、このまま投げつづけても悪くする一方だとわかった段階で、本当ならば止めてやるべきだったと思う。

4回、5回と投げ続けひどくなり過ぎていたからね。ラジオの解説中にも何度も言ったけれど、ダメだと判断し切れなかったダイスケ自身も悪いけれど、それ以上に3回で交代させなかった首脳陣が一番悪いよ。ダイスケの性格を踏まえた上で判断してやらないね。今回、4回5回の2イニング投げたことが次回の登板を遠のかせたのは間違いない。今回抹消することになったけれど、次にボールを持つことに対してかなり不安があるだろうし、相当慎重になろうだろうね。そうなると、ワールドカップの期間を利用して調整するといった次元の話ではなくなる気がするよ。ピッチャーの肩、ヒジに対しては細心の注意が欲しい!今回はその一言につきるんじゃないかな。

一方の寺原だけれど、見るたびに体の使い方が上手くなっていってる気がするよ。前回見た時には「先発ローテーションに入っていけるんじゃないか」くらいに思っていたけれど、今回見て「10勝出来るんじゃないか」と感じさせられたからね。左足がスムーズに動き、投げるモーションに力みがまったくないのが素晴らしい。3回まで150km前後を投げていたのが、4回以降スピードが落ちてきたけれど、単にスタミナの問題で、これから登板を積み重ねていけばスタミナはついていくから心配することはなにもない。特に緊張感がスタミナを消費するだけに、1年目の彼にとっては仕方ないことだと思うしね。ダイスケと寺原を木に例えていえば、ダイスケは体の幹が器用、寺原は枝葉の部分が器用といった感じかな。あくまでもダイスケの1年目と今の寺原を比較したときの話ではあるけれど、あの時のダイスケに比べると寺原の方が指先と体の使い方は器用だからね。チェンジアップを覚え、変化球でストライクをとる器用さは立派なものだよ。

今回の対決は両者5分5分の力での投げあいではなかっただけに、次回二人ともがお互いを「いいピッチングしてるな」「すごいな」と認め合いながら投げ合う投手戦をぜひとも見せて欲しいね。


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