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4月12日(金)の試合を振り返って...
西武 対 福岡ダイエー(西武ドーム)

TEAM 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 R
ダイエー 0 0 0 0 1 0 0 0 0 - - - 1
西 武 0 1 0 0 0 1 0 0 X - - - 2
■投手リレー 田之上
松坂→豊田
■勝ち投手 松坂 3勝0負0S
■セーブ 豊田 0勝0負3S
■負け投手 田之上 1勝1負0S
■ホームラン 伊東3号、城島2号、和田3号

西武は2回、伊東の3号ソロで先制。5回に城島の2号ソロで同点とされるが、6回和田の3号ソロで勝ち越し、試合を決めた。先発松坂は8回を投げ、4安打2四死球9三振の好投で3連勝。

4月12日(金) 東尾修の「ひとりごと」

ベン(西武・和田)がよく打った。あいつの特徴がよく出ているバッティングだったが、状態が悪ければ内野フライに終わっていてもおかしくなかった。結果的にスタンドまで運ぶことができたのは、状態が良かったからこそで、どっちに転んでもおかしくない、紙一重の状況だったんだ。同じことが城島(ダイエー)にも言えるのだけれど、やはり先発ピッチャーの状態がよく、なかなか点数をとることができない試合では、そういった状態のいい選手がいかに結果を残すかが一番のポイントになってくるものなんだ。今日はまさにそういう試合内容だったな。

打者で気になったのはカブレラかな。去年の後半から悪い状態を引きずっている感じだね。新ストライクゾーンの影響も多少あるかも知れないけれど、前後のバッターとの兼ねあいもあるのだろう、明らかに歩かされることが多くなって苛立ちと焦りばかりが出てしまっている。自分のバッティングができない苛立ちから、強引に打ちにいくことばかりしていてはなかなか結果につながらないのも無理はない。ここは気持ちの切り替えが一番大事だということを理解していかなくてはな。

チームとしては、状態の悪い打線を投手陣、特に先発ピッチャー陣が上手くカバーして着実に貯金を増やしているし、バランスがよく保たれているね。あとは投手陣の状態が崩れたときにいかに野手がカバーしていくかが今後のキーポイントになるんじゃないかな。

さて、ダイスケ(西武・松坂)だけど、今日は自分の気持ちもピッチングも上手くコントロールできていた。手からボールが離れた1〜2mという、スピードガンが計測される距離の中で勝負をしていたこれまでと違い、ベース上で勝負ができていた。今年のダイスケを一度よく見てもらいたい。センターバックスクリーンに表示されるスピードガンにまったく目をやっていない筈だ。勝つためのピッチングをするには何が一番大事なのか、そのことにダイスケ自身も気づき始めたということだと思う。

それ以外では、やはり無駄のない投球フォームがいい結果を生んでいることが目に付く。新ストライクゾーンをよく“松坂ゾーン”なんて呼んでいるけれど、ピッチング面でダイスケに有利ということでそう呼ばれた新ゾーン、実は精神面でダイスケを助けていることに気づいたかな。ストレートで空振りの三振を数多くとれるのもその影響だ。新ゾーンがあることによって気持ちに余裕ができ、投球モーション自体にゆとりがでてきた。力いっぱい投げて150kmと、ゆっくり大きなモーションで「140kmが来るかな」と思わせてのそれとでは、バッターの印象はまったく違うからね。今は、いいイメージでゆとりをもって投げることができているけれど、一度イメージが崩れてしまうと心が乱れ、すべてが乱れ始めるだろう。その時こそ、「柔らかく投げても空振りの三振を取れる」という今日のピッチングを思い出してもらいたい。とは言っても、悪くなってから思い出すのではなく、状態がいい今だからこそ、今の“適度なバランス”を保ったピッチングを体で覚えておいてもらいたいね。

余談だが、久々のラジオの解説聞いてくれたかな?これまでオープン戦、開幕戦を通してテレビでの解説を何度かしてきたけれど、久々のラジオだったんでいろいろ考えながらしゃべってしまったよ。明後日はセ・リーグの試合を解説するが、これまでパ・リーグばかりを見てきたから、今年はセ・リーグの試合を沢山見たいと思っているんで、楽しんで解説ができればと思っている。ライオンズの試合が終わってから、是非ナイターにも耳を傾けてくれるとありがたい。


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