| 2月4日(月) 東尾修の“ひとりごと” |
今日から沖縄で各チームのキャンプ地巡りをスタートした。休日のチームが多い中、唯一練習があった中日にお邪魔したのだけれど、昨年一緒に闘った佐々木さんや名球会の仲間でもある山田さんに会って色々話し込み、有意義な時間を過ごしてきた。
これまでずっと西武にいてごくごく当たり前に感じていたことが、別のキャンプ地ではまったく違うのだと、あらためて痛感させられた1日だった。まず真っ先に感じた違いは“気候”。沖縄の暖かい気候の中で、眩しい日差しを浴びながら練習する選手の姿は本当に生き生きしていて、自分が知っている“キャンプ4日目の選手”とは思えないほど、仕上がりが早いことに驚いた。4日目にしながら、内外野手共に8割方仕上がっていてシートノックを行っていたからね。特に、外野手がバックホームできる状態にあるなんて、これまでの西武のキャンプでは想像できないことだよ。キャンプ早々に仕上がってしまうことが、いいことか悪いことかは別として、この違いには本当に驚かされた。チームの方針として、早めに仕上げるようにと自主トレ時から言うわせているからなのかは分からないけれど、これだけ暖かい日差しの中で練習をすれば自然と気持ちも熱くなるだろうし、筋肉を思った通りのびのびと動かすことができれば、それが表情にも現れ、自然と明るい声が出てきて、仕上がりが早くなってくるのも当然なんだろうな。寒い中の練習では、どうしても体が萎縮したりケガを恐れてしまったりと、思うように体を動かせないし、ましてや夕方になると寒さにもまして、日差しが暗くなることで気持ちが沈みがちになってもおかしくはないからね。
こういった明るい環境は新加入選手にもいい影響を与えているようだ。同じセ・リーグからFAで移籍してきた谷繁も、積極的にチームの軸となるべく張り切って皆をまとめていたからね。この前向きな姿勢もやはり暖かい気候が彼の気持ちを少なからず盛り上げている原因になっている気がしたよ。ベテランピッチャー陣、山本昌や野口も日差しがよく入るブルペンでのびのびと放っていた。状態自体かなり良かったけれど、暖かい気候の中で彼らを見るとより一層元気に見えたよ。
キャンプ地の「気候」の違いなんて些細なことに、今になって気づいたのには理由がある。現役を引退した後もキャンプ地に訪れては、他球団のキャンプを見て回っていたけれど、その時は選手の目線からでしか見ることができなかった。しかし、監督というチームをまとめていく立場を経験したことで、昔とは違った目線から見ることができるようになり、以前なら気づかなかったことにまで目がいくようになった。今回そういった意味でも、色々と見て回る楽しみができてきた。


