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イベント(交流会)の結果報告

HIGASHIO.COM 主催
第4回オフミーティングwith 東尾 in 西武ドーム
〜パシフィックリーグ公式戦試合前〜

実施:2000年8月29日(火)12:45-13:45
場所:西武ドーム バックネット裏席にて

夏休み最後の楽しい思い出になればという監督の提案で、急きょ開催が決まった今回のオフミーティングですが、いきなりのハプニング。「集合時間を勘違いしてたー」、何と監督自身が大遅刻。−−−前日、理子さんとゆっくり食事をし過ぎたんじゃないですか、監督??それはさておき、監督の45分の遅刻の甲斐(?)があり、参加者の皆さんも当初の緊張がほぐれて、和やかな雰囲気でオフミーティングがスタートです。
参加者からの質問

Q.千葉に住んでいて、マリンスタジアムに応援しに行くことが多いのですが、ロッテの応援の影響ってありますか?

A.ああいうまとまった応援は、味方につけると強いよ。こっちがチャンスの時はすごく静かで、ピンチの時は大きな応援が始まる。小さなピンチでも、あれだけの応援が始まると「大ピンチだ!」って、気持ちにさせられるから…。

Q.ダイエーの秋山選手が2000本安打を達成した際に監督も色々とコメントされていましたが、他球団の選手も応援しているのですか?

A.同じパシフィックリーグのチームで敵だとはいっても、ユニフォームを脱げば「野球をする仲間」だからね。2000本安打を達成したことで「名球会」の仲間にもなった訳だし、一人の野球人として彼の2000本安打達成を心から祝福したんだよ。

Q.今一番欲しい選手はどんな選手ですか?

A.するどい質問だねぇ(苦笑) オールスターを見てると、「この選手も欲しい、あの選手も欲しい」って思ってしまうけど、そう言い出しちゃうと、どこかの球団みたいになっちゃうからね(笑) ウチの場合、トレードで獲ったりすることもあるけれど、他球団のいい選手を獲ることよりも、自分たちのチームの中でっていう気持ちが強いよ。キミヤス(現ジャイアンツ、工藤投手)の時もウチが動かなかったのは、もしキミヤスが西武に来て優勝したら、オツ(西口)やタカシ(石井)がどんなに頑張っても、キミヤスがチームに加わったからっていう見方をされてしまうだろ?それじゃずっとウチで頑張った選手がヤル気なくしてしまうし、可哀相だからね。自分達の力で優勝を成し遂げることで、その喜びも倍増するしね。

Q.ルーキーの年から公式戦で投げ続けたことが、今の監督を作ったと思っているのですが?

A.オレがちょうど今の大輔の年齢だった頃に“黒い霧事件”が起きて、1軍で投げられるだけの力がまだなかったにもかかわらず、投げざるを得ない状況に立たされたんだよ。きっかけは何であれ、1軍での登板機会を得たことで、本当の体の強さを身につけた気がするよ。中には同じように投げて体を壊してしまう人もいたけれど、体だけは丈夫だったからね。だからこそ、あれだけの成績を残せたと思ってるしね。

Q.松坂投手がオリンピックに行っている間はどうするんですか?

A.どうする…ねぇ(笑) 基本的にオリンピックの2週間で金・土・日と次の土・日しか試合がないから、それ以外はここで(西武ドームで)練習をする予定だよ。あとは2軍の試合に出させたり…かな。

Q.娘さんの理子さんや、選手に対して、「ヤル気を起こさせる」時にかける言葉とかありますか?

A..子供が小学生の時は、福岡と東京で離れて暮らしていたから、たまに会うとどうしても甘やかしてしまっていたと思う。やっぱり母親の方が子供に対しては、叱ったりすることが多かったよ。中学生になって一緒に住むようになったけど、その時は逆に強制的に物事をやらせるようなことは一切しないで、時折刺激を与えるようなことを一言、二言いうだけだったよ。アメリカに行く事を決めた時も、オレには何も言わず、母親に色々相談して準備して行った…ま、オレに何も言ってくれなかったのは寂しかったけど(笑) それでも理子自身が自ら決めたことだったし、何も言わなかったよ。選手? 選手は別だよ! プロとして入って来てるんだし、子供じゃないから、人間教育についてはオレは何もタッチしないよ。マナーなんかは常識の問題だし、それはオレがどうこういうことじゃなく、自分で身につけないとな。それが身に付かずに落ちていくヤツは落ちていく。落ちて初めてそれに気付いて、身につけていけばそれでいいと思うよ。

Q.よく試合中にガムを噛んでいる選手がいますが、何でガムを噛むのですか?

A..リラックスするためだって言ってるけどね。オレ自身はガムを噛むのには反対なんだ。特に投手がガムを噛んで投げているのを見ると、腹立ってくるしね(笑)

Q.清原選手のファンなんですが、以前インタビューで松坂投手が清原選手を対戦したい選手として挙げていました。もし日本シリーズで対戦した時には、松坂投手に任せて勝負させたりするのですか?

A..させないよ!大輔とストレートの勝負を望む気持ちは分かるけれど、試合は大輔だけのものではないからね。チームメートがあってこそだから、個人の希望だけで野球をやらせる訳にはいかないんだよ。特にチームが優勝を目指している時には、他の選手からだって「勝手なことするな」って思われてしまうしね。もし試合の展開が明かな場合は話が別だけれど。興味本位だけではそういうことはさせないし、対イチローもそうだけれど、日本シリーズの直前なんかは、そういう事は絶対にさせないよ。

Q.昔は投手だった監督ですが、今監督として試合を見ていて、自分が投げたい!と思ったことはありますか?

A..ないね…(笑)ただ、投手に関してはどうしても能力的なことや技術的なことを注意深く見てしまうけどね。こうすればいいのに、とかああすればいいのに、って思ったりはするよ。勝負しなきゃいけない所で、ストライクが入らないとイライラしたりして見てるしね(笑) そういう時、投手の反応もそれぞれなんだよ。(一見おとなしそうだけど)豊田なんかはベンチですぐキレて、椅子をけったり、物を投げたりしている。それに対してオツは、“ひょうひょう”としているからね。大輔もどちらかといえば、キレるタイプなんだけれど、まだ若いからふてぶてしくキレる訳にもいかなくて、ベンチでむすぅ〜っとふくれているよ(笑) 表ではわからないけど、外国人選手もほんと後ろではキレてたりするからね。オレが現役の頃なんかは湯飲茶碗があったから、よく割ったりしてたけど、危険だからか今は紙コップしか置いてないんだよなぁ(笑)

Q.神戸で松坂投手が投手として打点をあげましたが、調べてみると監督が現役の3年目にHRを打ったという記録がありました。投手にとってバッティングの練習をすると何が良くなるのですか?

A..大輔の場合、速いボールを投げるには腕の力だけでは無理。上半身、腰、下半身、それら全てを上手く使って初めて投げられる。そのための体のキレを身につける方法としてバッティングをしているんだよ。普段の練習の中で、120%の力を出すことって殆どない。投球練習も全力投球する訳ではないし、ランニングも100%の力ではしないからね。どこかで120%の力を出さなきゃいけないんだけれど、大輔はたまたまバッティングが好きだったんで、時間があればバッティングの練習をさせているんだ。10本中、2・3本は左で振らせて、普段使わない筋肉も使わせて、体のキレを身につけさせってるって訳なんだ。

Q.HIGASHIO.PRESSでよく選手名などを愛称で書かれていますが、ニックネームは誰が考えているのですか?

A..う〜ん、誰だろうねぇ。西口の「オツ」も“オツオリ”っていうマラソン選手に似ているから、って聞くけど、“オツオリ”の顔も知らないくらいだし、誰がつけたかとなると尚更わからないよ。中嶋の「サメ」は、オリックスにいた頃からそう呼ばれていたらしいし。谷中の「タニチュン」は、谷中って呼ぶのが面倒だからって先輩投手の誰かが、そう呼ぶようになったからだと思うよ。時々、選手交代を審判に告げるとき思わず愛称で言っちゃう時があるんだよ。例えば、「オツで…」ってね。それでも審判は分かってくれるしね。

Q.プロ野球選手で、自分に一番似ているな、って思う選手は誰ですか?

A..大輔なんかは、今はまだストレートにこだわってやっているけれど、野球に対する「知恵」がある。巨人の桑田は、どちらかというとオレに似ているタイプだけど、大輔と違って「知恵」がない。その分今苦しんでいるんだと思うけれど…。33才くらいになって、球にスピードがなくなった時、「知恵」がないとダメなんだ。タイゲン(郭)、ヒサノブ(渡辺)、タケ(石井)、30代半ばでダメになった投手は、やっぱり「知恵」が少なかったからだと思う。その…、キミヤス(工藤)は「知恵」があった分、今でも何ら衰えることなく活躍している。そう考えると、今の年齢で既に「知恵」がある大輔なんかは、35才くらいになったらオレに似たタイプになるんじゃないかな、って思ってるよ。

Q.選手によってストライクゾーンが違い、審判によってもストライクゾーンが違ったりしますが、日本でも審判学校を作ったりした方がいいと選手は思ったりしていないのですか?

A..審判のクセを上手く使えばいいんだよ。ウチの投手と相性のいい審判と悪い審判といるからね。審判によって、投球を変える術があれば問題ないよ。今日の審判が誰だか分からないけれど、大輔と相性が悪い審判じゃないといいんだけどな。

Q.東尾ライオンズのポリシー、心がけていることは何ですか?

A..自分が監督になる時、とにかく思ったことは“自分の性格にウソをつかずに、選手に対してはプロの自覚を大切にしてやろう”だった。選手もプロなんだから、いちいち細かいことまで言わないようにしているんだよ。確かに負けが込んだりすると、門限を設定したりするけれど、別にオレも学校の先生って訳じゃないから、本当ならそこまでしたくないし、あまりしないようにしているけどね。敢えて注意するなら、未成年の選手は時々言葉をかけてやったりすることはあるかな。ま、自分の現役時代のことを考えるとあまり強くは言えなくてね(笑)

Q.中嶋捕手がFAで西武に来た理由を教えて下さい。

A..それは簡単だよ。ツトム(伊東)の後がいなかったから。あまりFAで選手を獲得するのは好きじゃないんだけれど、ツトムの後を継ぐ、和田とツトムの間にまだ差がありすぎて、その段差を埋めるのにサメ(中嶋)を獲得したんだ。和田が育つまで少し時間がかかるしね。今はベンちゃん(和田)をレフトで起用したりしているけれど、ツトムが辞めることになったら(いつの日かは辞めざるを得ない訳だから)、その時はサメとベンでって思っているよ。

Q.秋から冬にかけて昔は、ウィンターリーグに選手を出していて、それが選手の成長に繋がっていたように思うのですが、なぜここ数年間はウィンターリーグに選手を出すことをしていないのですか?

A..ハワイのそのリーグがなくなっちゃったんだよ。それと出してもあまりメリットがなかったんだ。アメリカに提携しているいいチームがあれば話しは別なんだけどね。あったら秋にでも出したい若手選手、赤田とか高山とか大島とか、沢山いるし。但し、そういう所に参加させても2軍の若手選手では試合にすら出場させてもらえない状況だったりするんだよ。アメリカでもメキシコでも、レベルが高くて、選手を送り込んでもどの程度使ってもらえるか分からなくて。昔、オツを送った時もほとんど試合に出ることなく帰ってきたことがあったしね。

Q.監督の私服姿を見れてとても光栄です。そういう服はご自身でお選びになるのですか?

A..自分では…ね(苦笑)海外に行くと、時々モールに行ったりするけれど、日本ではないよ。昔はオシャレな服とか着ようと思ったりもしたけれど、今はそんなに凝ったものは着ようと思わないからね。夜も出歩かなくなったし。最近じゃ、遠征先でもホテルから一歩も出なかったりするしね。子供がお土産で買ってきてくれたりする物で、服は間に合ってるんだよ。

Q.現役時代、この選手と対戦すると燃えた!という選手はいますか?

A..燃えるっていうのとは違うかも知れないけれど、面白かったのは加藤英二さんだね。特に勝負がついた後にヒデジさんと対戦すると面白かった。ゆる〜いカーブを投げたのが当たったりすると、痛くないのに大袈裟に痛がったりするんだよ…それが本当に面白くてね(笑) 投げ合いをして楽しかった投手は、山田・村田、この2人に限るね。

Q.現役時代、そして監督になってから、それぞれ思い出に残っている試合を教えてください。

A..現役の時は、ジャイアンツとの日本シリーズの第7戦。2アウト満塁で点差は2−1の1点。その後、2−3と逆転した後のバッター原。かけひきの末、インサイドのど真ん中を空振りした時には、「まだまだ若いな!」って思った記憶があるよ(笑) 監督になってからは、やっぱり監督就任して初めての開幕戦だね。初回にボカスカ打たれて7点とられた時は血の気が引く思いだったよ。嬉しいことよりも、苦いことの方が記憶に残ってるもんなんだよなぁ。


アンケート結果より

Q.オフミーティングを終えての感想は?

A.今までは想像するしかなかったが、監督の考えを直接聞くことができ今後、監督や試合、選手の見方が変わり新たに楽しめると思いました。

A.終わっちゃってもったいないっ!と痛切に思いました。 楽しかったというより、幸せでした。

A.監督の遅刻という(珍しい?)事態を体験でき、少し得した気分です。また、予想以上に丁寧に回答して頂き、感激しました。

A.評判通り気さくな方だったので、最後の方は緊張もなくお話できて良かったです。 一人一人の質問に目を見ながらお話して下さったので「会話」してるという感じがし ました。何よりホッとしました。

A.しばらく興奮がおさまらないほど感激で、胸がいっぱいでした。

アンケート結果より

Q.東尾監督の印象は?

A.遅刻してきたのはかなりの印象になりました。もしかして皆の緊張をとくためにわざ と?とも思えるような人でした。 あたり前ですが、試合中の怖さ(鋭い目)ではなかったので、ホッとしました。 春野キャンプツアーで写真を撮っていただいた時とも違いました。

A.私の気に入る考えをしている人で、いい監督だと思いました。 それと同時に、一人の野球人、野球ファン、親、でヒトなのだと思い親しみが湧きました。これからも応援していきたいです。

A.子供が質問してる時の監督の笑顔が、とても素敵でした。ますます好きになりました。

A.野球をこよなく愛されているのだな(理子さんも)と、改めて思いました。

A.オーラがでていて、オーラにあてられて、終了後とても疲労感があった(いい意味で)。

A.若い!と思いました。それとフランクに話していただき、好印象でした。

A.東尾監督、うっかりホレそうなくらいカッコ良かったです。

第4回オフミーティング後記


監督の大遅刻というハプニングで、暑いなか、45分間もお待ちいただいた参加者の皆さん本当にありがとうございました。この日はパ・リーグ最長記録を更新する熱戦となり、監督にとっても記憶に残る1日となりました。今のところまだオフミーティング開催日、負けなし更新中! 残念ながら、シーズン中のオフミーティングは今年は今回が最後。次回は優勝後に盛大に「リーグ優勝記念!第5回オフミーティングinビールかけ会場」、また、日本一になった暁には「やったね日本一!第6回オフミーティングin優勝旅行先のハワイ」が開催できるよう、暖かいご声援の程よろしくお願いいたします。

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