HIGASHIO.COM 主催
第7回オフミーティングwith 東尾 in 名古屋
〜オリックス戦終了後〜
実施:2001年6月23日(土)19:00-
場所:ウェスティンナゴヤキャッスル
☆昨年同様、ウエスティンナゴヤキャッスルホテルの宴会場にて今年も開催しました。時間は19時から。参加者の集合時間がなんと外に食事に行く西武投手陣(全員!)の集合時間とバッティング。参加者の皆様の前を当日先発した西崎投手、守護神豊田投手、松坂投手などなどが次々と通り過ぎる状態。参加者の皆さんにとっては貴重な体験となったのではないでしょうか?当初チーム事情もあり、開催規模(時間、人数)を縮小して行うはずのオフミーティングも、連勝したからか?!通常同様の1時間におよぶ楽しい座談会となりました。なかには厳しい質問もあり、監督もタジタジ。

【参加者からの質問】
Q.東尾さんの理想の野球とは…作戦など。
A.
ショートなら松井(稼頭央)、サードなら中村紀、セカンドは…う〜ん誰がいる かなぁ、ファーストはカブレラでもいいし、松中とかあげられる選手は多いけれど、 そういったメンバーが揃っていれば作戦的なことは何もいらないだろうね。そこまでくればそれぞれの選手がどうしなくてはいけないか十分に理解しているからね。

Q.(作戦として)足でかき回す野球をしていましたが−
A.そういう選手が揃っている時はそういう野球になるでしょうね。むしろそうせざるを得ない。今のウチのチーム状態から言えば、小関や柴田、大友といった選手には積極的に走らせるようにしていますよ。あとは相手チームとの兼ね合い次第だね。今日もオリックスの先発の戎の状態があまりよくなとは分かっていても、まだ初回ではその後どうなるか分からないだけに、かたく送っていったけれど、試合の中盤には(戎の)状態の悪さが明らかだったんで、強行して打ちにいかせた。作戦はその時の状況でいつも変わっていくものなんです。
それに試合に出ていても、実は足を痛めている選手などもいたりするんです。ケン(鈴木)にしても、一塁まで全力疾走しないからヤル気がなさそうに見える、とのファンの声もあるけれど、実際は足を痛めていて、その状況の中でケン自身は一生懸命頑張っているし、指示出す方としても、際どいタイミングの時は思いっきり行け!そうでなければ無理して走らなくてもいい、と凡退の時はケンに無理させないようにストップかけていたりしている。カズオ(松井)についても、今はだいぶ良くなってきているけれども、足の状態はずっと悪かったんですよ。新聞などで発表はされなずとも、選手それぞれ痛めているところはあるもの。年間140試合戦っていく上で、特にカズオやカブレラといった戦力として1試合たりとも欠かすことのできない選手には、無理をさせて悪化させるようなことはしたくない、だからカズオにも無理に盗塁させることはしなかったんです。

Q.近鉄との対戦成績が悪く、ファンとしてとても残念です。前川投手への攻略として、チームでどのような取り組みをしていますか?
A.ウチの投手陣の対近鉄に対する防御率があまりにも悪すぎる。特に前川の時のウチの先発が点をとられ過ぎて、相手に自信をつけさせてしまっているのが現状だね。前川はオリックスからとにかく打たれこんでいるんだけれど、オリックスのバッターには技術的に右からセンター方向、打てない投手に対しての基本となるバッティングなんだけれど、そういったバッティングをできる選手が多い。田口、塩崎、谷なんかは前川のシュートシンカーを右に打つのが本当に上手いんだよ。ウチの右バッターでそういった追っつけるバッティングができる選手があまりいない。これだけは練習でどうなるものでもなく、その技術を選手がもっているかいないか、に全てがかかってしまうんだ。ミーティングでこういう球が来る時はどうすると言った話は毎回しているが、頭で分かっていても、それができる技術がないと厳しい。そういった面からいえば、この間ケガしてしまった平尾なんかはそういった技術を持っているだけに残念だよ。これまでダイエーにいい先発投手をあてて来た分、近鉄戦にはエース級の投手を持ってくることがなかなかできず、それが防御率の悪さにつながってしまっていた。前回、許とダイスケ(松坂)の順番を入れ替えることで、前川に上手くプレッシャーをかけるまではよかったんだが、あと一押しが足りなかったね。

Q.西口投手の大ファンなので西口投手のことを教えてください。
A.オツ?オツの何が知りたいの?性格…? 性格ねぇ…「喜怒哀楽がない」(笑) 試合に勝ってもガッツポーズをするでもなく、打たれてもガックリするでもない。監督1年目の時にオツが入団してきたんだけれど、その年にオレのパーティがあって、そこにオツは穴があいてるパコパコいう様な靴を履いてきたことがあったな。それだけファッションには無頓着だったオツも結婚してからはファッションセンスが良くなったよ。※詳細「For Our Team・西口文也選手編」をご覧下さい

Q.審判によって試合が違う気がするのですが?
A.審判はもちろん贔屓はしないけれど、やはり負けているとどうしても“被害者意 識”が出てきてしまって、不利な判定をされているんじゃないかと思ってしまうものだよ。ヘッドが近鉄で監督をしていた頃、両チームから審判に野次を飛ばすのはやめようと決めたことがあるんだけれど、どちらかのチームがいいといえば、相手のチームは悪いというんだから、審判は必ずどちらかのチームからクレームをつけられてしまうことになる。1試合両チームあわせて300球近くを判定するのに、そういった野次は判定を狂わせるに過ぎないのだから、審判にストライク、ボールの判定について野次は飛ばさない様にしたんです。しかも審判にも能力査定があって、上手くない審判は2軍戦の試合を務めることになるし、2軍でいい審判だったとしても能力に満たなければ1軍で球審を務めることはできないからね。時と場合によっては、低めをとってくれることで投手にとって有利なときもあるし、そのあたりは運、不運だよ。

Q.松坂投手について、これまでとこれからを教えてください。
A.3年前に入団した際160kmを投げるのでは?と大騒ぎしたけれど、その時からスピードは伸びることなく、今では150kmに落ち着いている。今後、ダイスケ本人がどういうスタイルの投手になりたいのか考えた上で、もし160kmを求めるのなら、それなりのトレーニングをしなくてはダメだよ。今は、本人の理想と現実に差がありすぎて悩みこんでしまっている。キャンプの時状態が良かっただけに、シーズンに入って1,2点失うと突然大きく崩れてしまうようになっているしね。自分の感情でチームの試合をダメにすることはしてはならないこと。プロのバッターだって、3〜5年も対戦してればそのうちに慣れてくるのだから、技術的なものを身に付けるとともに、“怪物”といつまでもいってもらえるためにもっともっとそれなりのトレーニングを積んでいかなくては、30歳を超えたときにカベにぶつかり、ただの人で終わってしまいかねないね。

Q.今の西武選手の中で、現役時代の監督と一番似ている選手は誰ですか?
A.どういった面で似ている選手ということなのかな?色々な面で?(笑)う〜ん、 ピッチングでいえばオツかな。とはいっても、オツも今はカベにぶつかっていて、2−0の追い込んだカウントからの勝負球が全て高めに浮いてしまうという課題が残っているからね。3年前のオツと比べれば、今のオツは60%の力くらいなんじゃないかな。それでも勝てるのは、もって生まれた“腕の振り”があるからだよ。ただ30歳になった時、ボールを話す位置を低くするのに左足の突っ張りが邪魔になり、そこでもう1度苦労を強いられてくるんじゃなかな。性格、その他で似ている選手…うぅ〜ん、誰がいるかなぁ…まぁ、それはまた今度ということで(笑)

Q.大成選手の調子はどうですか?
A.故障があって、秋の南郷からずっと力を出し切ってやることができずにいた。投手も野手もそうだけれど、投手でいえば、去年内転筋痛に悩まされたわけだけれど、あれは走りこんだら起きないということではなく、マウンドで投げ込んで初めて練習、トレーニングとしての価値が出てくる。バッターも同じで、走ったりすることよりも、実際打ち込むことが下半身を作り上げていくんだ。大成の場合、そういった打ち込みが故障でできなかったというのはあるね。それと、フォークを投げない右投手はいないというほどにフォークが多い今の時代、フォークで苦しむ大成にとって、どうしてもフォークのタイミングが合わず空振りし、それが本来得意である球に対する感覚までもをおかしくしてしまっている状況なんだ。フォークを克服させるか、それとも長所である部分を伸ばすか、どちらが一番いいのか悩むところだよ。大きな戦力なだけに、1日も早く1軍復帰をしてもらいたいと願っているが、中途半端な状態で1軍に戻っても、また調子を落とし、悪い方向へ悪い方向へと向かってしまいかねない。今はとにかくバッティングでしっかり結果を残すこと、それが一番大事だよ。

Q.イチロー選手や新庄選手など、日本プロ野球界の顔である選手がメージャーに行き、松井選手もメジャー行きを希望していると聞いていますが、監督はメジャー進出をどう思いますか?
A.カズオについては、監督をしている間は戦力としてどうしても欠かせない選手なだけに、何があっても引き止めたい、というのが正直な気持ちだ。けれど、ルールにのっとって、カズオ自身が行きたいと言えば、誰も止めることは出来ないからね。ダイスケにしろ、カズオにしろ、オーナーが「行きたいのなら、行ってもいいよ」と直々に言ってくれているだけに、気持ちよくいけるんじゃないかな。スター選手が日本球界を去ると、確かに日本にいるファンにとっては生で選手のプレーを見られない寂しさはある。けれど、サッカー、ゴルフ、その他あらゆるスポーツが世界を相手に戦っている今の時代、野球だけが日本国内でとは言えないからね。寂しい気持ちも多いが、その分野のナンバーワンといわれるべき所でやりたい気持ちも分かるし、そういう夢を持って挑戦することはいいことだと思ってるよ。それに、今年イチローがメジャーに行った分、タイプは違うけれどパ・リーグの顔として中村紀が頑張ってる。スター選手の穴は、次のスター選手が必ず現れ、うめてくれるもの、そう考えれば、日本球界を盛り上げてくれる新しい選手が生まれる上に、メジャーで活躍する日本選手の姿を見る楽しみができるのだらか、悪いことではないと思うよ。

Q.大阪ドームで売り子をしているのですが、大阪ドームの印象を聞かせてください。
A.とにかく暑いね!とはいっても西武ドームも夏場は暑いんだけどね。けれどあまりいいイメージはないなぁ、特に今年は負けてばっかりだからね。打球がとにかく飛ぶという印象はあるね。昔に比べると20〜30mくらいは飛んでいるんじゃないかな。芝生、土ではそれほど飛ばないのが、人工芝に変えたら飛ぶようになったりするんだよ。平和台が人工芝になってから、狭く感じるようになったからね。あと、ボールの質的に飛びすぎるというのもあるよ。メジャーリーグでは公認球が1メーカーに限られているけれど、日本はいくつかのメーカーから、それぞれの球団の好みで使用することができるんだ。メジャーのボールが若干大きく感じるのは、縫い目をきつくしていないからで、その分打球音も違うし、飛びも違う。日本の場合、メーカー側が一生懸命一個一個丁寧に作ってくれる分、縫い目がものすごくきついんだ。それが、飛距離につながっているんだよ。


---アンケート結果より
Q.オフミーティングを終えての感想は?
A.思った通りでした。最初は、緊張しましたが、時間が無い中、皆さんからの質問にも全て答えて下さり、感謝・感謝です。
A.楽しかったです。私たちにもわかりやすいようにお話して下さったと思います。
A.監督と、とっても身近に接することができ、感動しました。
A.今回は少人数で、円卓であったので、監督とお茶をしているような雰囲気で、全然緊張しませんでした。監督や、他の参加者の人となぜか初対面じゃないような、とてもリラックスした雰囲気でした。

Q.東尾監督の印象は?
A.会う前も後も、印象は変わりませんでしたが、質問に対して、一生懸命に答えていらっしゃる姿に驚きました。
A.監督は、チームの順位、試合の流れから、その日その日だけでなく大きな、それこそ140試合全体を見て、一軍の選手の状態とか、二軍の選手の状態、けがをしている選手の状態やら、全てにアンテナを張り巡らせている……これだけ選手の事を考えている監督は、他のチームにはいないのでは無いかしらと思う位……ホントに色んな面で感激することばかりでした。対戦中は、相手の選手の(投手など)状態やら、バッターボックスに立ったときの相手の狙いやらーー。とにかくホントにこれほど思われている選手はとても幸せだなぁ〜!!!と,思いました。
A.偉大な人というイメージがあったのですが、実際会ってみると、とても楽しい人でした。 
A.会う前は、いつもテレビで見る、ベンチでの神妙な面持ちの人なんじゃないかと 思っていて、すこし怖い(?)イメージもあったのですが、一目見た瞬間、緊張も吹っ飛んでしまったほど、あたたかい人だなと感じました。普通のおじさんのようでそれでいて安心できるお父さんのような空気を持った人でした。
A.試合中のテレビで見る、あの『お顔』を想像してちょっと怖いかな、と思っておりましたが、今までの参加者の皆さんと一緒で、とてもやさしいお父さんのような感じでした。安心しました。

Q.参加者の皆さんから東尾監督へのメッセージ
A.今回は、お忙しい中、お時間を作っていただきありがとうございました。「明日は勝つよ」との言葉通りの勝利!! それも劇的な勝ち方!!さすがだなぁと、驚いています。あまりにも、身近だったので本当に聞きたい事を言えなかったのが少し残念です。監督というお仕事、本当に大変ですね。今年は、不規則な日程で、移動も大変そうなのでお体には充分にお気をつけ下さい。
A.本当に貴重な時間を過ごさせていただきましてありがとうございました。とりあえずホントに、想像していた以上に監督は人間的にも色んな面で大きな大きな存在です。ますますファンになってしまいました。暑いですけど、体調崩されないように……応援していますので、シーズン末には紙テープ紙吹雪の舞う西武ドームで胴上げ!!と行きましょう!!!!
A.夢の時間をどうもありがとうございました。隣に座らせて頂き、お話を聞けて、本当に幸せでした。なんだかお父さんのような気がしました。24日の試合、ハラハラ しましたが、とても感動しました。(青木勇人選手の初勝利で、お立ち台での涙・・・。)監督のおかげで充実した2日間を過ごすことができました。宝物です。優勝祈っています!本当にありがとうございました!!
A.貴重な、夜のお時間までさいてお話をお聞かせいただきありがとうございました。とても貴重な時間となりました。あのまま名古屋駅から夜行列車に乗り帰りましたが、興奮のあまりなかなか眠れず、中学生の息子と東尾監督のことばかり話して帰りました。選手にもいつもあんなに温かく見守っておられるのだなと、選手がうらやましく思いました。30年近くライオンズファンですが、こんなに幸せな時を過ごすことができ改めてお礼申し上げます。日本シリーズを楽しみにしております。山口県から見に行きます。また、優勝祝賀会をかねた、オフミーティングを楽しみにしております。最後に監督と理子さんの益々のご活躍をお祈りいたします。



サイン・写真撮影をしながら…監督のオフコメント
今日の試合、バックネット裏の席に女性ファンが数名いたんだけれど、ずっと「東尾監督すてきぃ〜」とか「修ちゃん、かわいい〜」って言い続けてるもんだから、ベンチにいたカブレラがそれを聞いて終始笑いっぱなしだったんだ。しかも、カブレラがその日本語を覚えちゃって、ずっと「オサムチャン、カワイー」ってオレに向かっていってくるし。ほんと、参ったよ(笑)


【第7回オフミーティング雑感】
お土産プレゼントとして、ファンブック(ファンブックは 昨年のだったんです…)3冊に、それぞれ「どれに誰のサインが書かれているかわかりません。しかし1冊に何人かのサインがしてあります」で、ジャンケン大会を行いました。1冊目には松井選手、高木浩選手、鳥谷部投手、高山健選手、原井選手、2冊目には大友選手、小関選手、赤田選手、田原捕手、黒田選手、3冊目には大成選手、豊田投手、中嶋選手、トモキ投手、犬伏捕手、とそれぞれ選手5名分のサイン入りにしてありました。昨年のものだけに、有望ルーキー陣にサインをもらうことができなかったのは残念でしたが、それでも受け取ったファンの方は松井選手、大成選手、大友選手、豊田投手といったビッグネームに喜んでいただいたので、まずはひと安心。


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